車の振動
高速道路で車に乗っていて80km/h~120km/hあたりで振動を感じることはありませんか?
あれ?バランスはきちんととったのに、なんて思ってタイヤを交換したお店に訊きに行くといい歳の店員さんが、「国産車は100km/hを越えると振動が出るんですよ」「中古車は高速で振動が出るんです」。
「へー、コクサンだからか」なんて、何となく納得してしまいそうな言葉ですが、何をバカなことを・・・。
こういうことを言うお店にはもう二度と行かないほうが良いですから覚えておいてください。再調整を頼んでも絶対に直りませんし、その他のことについても知識の程度が知れています。
何が「国産車は振動が」って、そもそもあなたがその車を新車で買ったときからそうでしたか?たびたび登場のうちの妻が乗っているカローラフィールダーですら、フラットアウトまで振動なんて出ませんよ。なぜなら、きちんとユニフォーミティーとタイヤバランスが出ているからです。
フィールダーですら、純正ではペラペラのクリップのようなバランサー(2.5g?)まで合わせています。一般のお店では5g以下カットです。
それから、タイヤ屋さんで組み換えを頼むとたいていの場合、タイヤの軽点(ブリヂストンの場合黄色マーク)をホイールのバルブの位置に合わせて組もうとします。しかし、これは本来の方法ではありません。特にスチールホイールの場合はホイールの白点をタイヤの赤点に合わせて組むのが正しい姿なのです。RFV(Radial Force Variation)を考慮した組み方です。タイヤとホイールを合わせて一番真円に近く回る(剛性一定な)ような組み方ということです。
軽点をバルブ位置に合わせて組む組み方では、単にバランスウェイトを少なくする効果しかありません。周方向の重量のばらつきなどはバランスウェイトで調整できるのですから、ホイールにタイヤを組む時点で気をつけなければならないのはむしろ「形状の調整」なのです。これはウェイトでは調整できません。
ディーラーにある新車の純正のホイールを見ると分かりますが、必ずホイールの白点とタイヤの赤点が合わせて組まれているまずです。(よく見てみてください)
この組み方、タイヤを扱うならあまりにも当たり前のことなのですが、ディーラーのメカニックさんでもあまり知られていないようです。一部、問題意識を持った人は分かっているようですが。わざとそうすることによって中古車の価値を下げ、新車への買い替えを喚起しているのではないかとさえ思えるほどです。
それから、タイヤバランサーもきちんと較正していないと無意味です。「較正していますか?」と訊いて「むにゃむにゃ」というお店でよい結果が出たためしがありません。
自信を持って「RFVを考慮?当たりまえですよ!」「バランサーは○月○日に較正しました!」「ウェイトはカットオフナシでやります!」というお店でやってみてください。自分の車に対するイメージ、本当に変わると思いますよ。(笑)
« ガイシャ | トップページ | 日産ディーラーのこと »
「車」カテゴリの記事
- 宮沢湖メッツァビレッジ(2019.05.26)
- 製品の均質性に感心! ~ 交換部品手配(2018.06.17)
- 大洗へ一泊旅行 ~ 海辺編(2018.03.04)
- 大洗へ一泊旅行 ~ 宿・食事編(2018.03.03)
- モーニングクルーズ ~ 緑の車(2018.01.19)
この記事へのコメントは終了しました。
« ガイシャ | トップページ | 日産ディーラーのこと »
コメント