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2006年6月14日 (水)

E32型750iLの動力性能

E32型の750iLは1,800kgの車両重量に300psのエンジンです。馬力荷重はちょうど6kg/psで0-400mの加速は15秒半ばというレベルです。今は14秒台の車など珍しくありませんから、特に速いうこともなく、不満を感じることもないというレベルです。

それでも1989年のZ32登場以降、国産車の最高出力が280psにとどまっていた(※)おかげで、私の750iLの加速性能は未だに最新のセルシオ(UCF31)や、シーマ(F50)とほぼ同等です。

ただ、可変バルブタイミングを持たないこのエンジンは低速トルクが薄く、ATが4速であることもあって出だしの加速はかなり鈍く感じます。

一方、そのデビュー当時のことを考えてみると、一般のセダンの中ではやはり頭抜けていただろうと思います。国産ではY30型グロリア(VG30ET/230ps)や、初代シーマ(VG30DET/255ps)の時代です。

当時学生だった私が乗っていたHR30型のスカイラインは、L20型エンジンにタービン交換と水冷インタークーラー、NAカムに水温補正増量などを加えても、200馬力そこそこでしたし。(学校の研究室から加速度計を無断で借りて測りました)

しかし、加速性能だけは未だに現代の車と大差ないとしても、実は曲がるとその差は歴然です。タイヤが225/60R15という今では考えられないサイズであることもあってか、とにかくアンダーが強いと感じます。ブレーキを残していったんは姿勢を作って踏み込んでいっても、頑強なアンダーステアがすぐに顔を出します。バネはセダンとしては硬い部類なので、もう少し機敏に走っても良いような気がします。(腕の問題だと言われると何も言えませんが)

また、高速での直進性も今のレベルと比較するとかなり難があります。ロングホイールベースだから直進性は良いだろうと思っていたのですが、ハンドルの落ち着きにしてもワンダリング耐性にしても、はっきり言って妻のカローラフィールダーにかないません。私がこの車に乗る前に乗っていたZ32とは、較べてはいけません。

ロングホイールベースにあれだけ大きなキャスターアングルをとっていてなぜ、と思うのですが、やはり(前)ストラット,(後)セミトレーリングアームにリサーキュレーティングボール式(ボールナット式)のステアリングというその構造自体が現代の要求レベルにマッチしていないのでしょうか。

(※) どうやって280ps規制が出来たのか分かりませんが、自動車業界にとっては本当に迷走の15年だっただろうと思います。

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コメント

こんばんは。そして、初めまして。
私もセルシオからE38への乗り換えを検討していまして、本ブログをみつけました。
しっかし、7シリーズでもE32だと、直進安定性とかハンドリングとか、そんなレベルなんですね!この年式でも、アウトバーンがある国の、しかもBMWのフラグシップモデルである7シリーズともあれば、それこそセルシオ シーマあたりよりしっかりしてるんじゃないか?なんて想像していました。同じ年代だとベンツではW126あたりがかぶりますし。

harukiさん初めまして。
セルシオからE38への乗換えを検討されているとのこと。セルシオ(F10,F20)、そしてLSと較べるとガサツ(笑)というのが私の印象です。
一方、E32が私の手元に来たのは9年落ちの状態でしたから新車の時にどうだったのかは分かりません。とは言え、各社の競争の中、お互いの競合車をベンチマークとしてそれを越えるべく開発屋さんたちが残業に残業を重ねて(?)作るのでしょうから、シリーズのコンセプト自体を変えてしまわない限り、特に定量化しやすい部分の「精緻な性能」について同価格クラスの車両同士を比べた場合、旧型が新型に敵うことは無いのかなと思っています。
一方で、「質感」のような定量化しにくい部分については新旧での評価の逆転があると思います。卑近なといころで、内装の質についてはE32の方がE38よりも明らかに上でした・・・。
一方、中古車の売価で見ると280psの国産車と500psクラスの輸入車が同じ値段と言うことはよくあることで、「ハイエンド近くの絶対的な動力性能」のC/Pについては輸入車有利・・・かと思っています。
故障率とのトレードオフもあり、何れにしても難しいですね。(笑)

なるほど、「同価格クラスの車両同士を比べた場合、旧型が新型に敵うことは無い」。確かに言われてみればそうですね。一方で、数値化出来ない部分の逆転は起きうると。
国産車なんかまさに、その例がピッタリで、日産で言えば昔Y32セドリックに乗っていたことがありまして、最近フーガを運転したのですが、性能はもちろんフーガでしょうが、拍子抜けしてしまった部分がありました。
それはパーキングブレーキの解除方法です。普通、このクラスのパーキングブレーキってブレーキを掛けるときは、左足でペダルを踏み込んで、解除には専用のレバーやボタンで手で操作して解除するのもだとばかり思ってて、レバーがどこなのかキョロキョロ探したのですが、もういちど足で踏み込んで解除するんだと聞いて!!!えーーっでした。このクラスのセダンに、その方式を採用すると判断した日産という企業の品格まで疑います。理解に苦しみます。こういうところって直接マーケティングには影響しない、でもPブレーキの解除を足で行うタイプだとコストがマイナス???円ダウン!みたいな決定があったんでしょうか(笑)
思うに自動車技術って、90年代には完成の域に達していて、成熟しているんだとおもいます。あとはコストの掛け方とか、設計思想の部分、そしてあとはデザインセンスといった感性の部分に左右されるのかなと思います。極論ですが。
ですから、バブルの頃の日本企業の時価総額や競争力がNo.1で、Japan as No.1などと呼ばれ、企業体力があった時代に生まれた日本車と、今の新興国に脅かされ、コストコストでジリ貧のメーカーでは、いくら技術が進歩しようと、バブル時代のクルマがよく見えることがあることがあるのだと思います。質感とか高級感では。そして その部分て高級車にとっては非常に重要な要素なんですが悲しいですね。

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  • 徳永幾男: セイコーダイバーズウオッチ進化論 (ワールドムック 1078)

    徳永幾男: セイコーダイバーズウオッチ進化論 (ワールドムック 1078)
    セイコー社が普通に出しているであろう資料を継ぎ接ぎしただけの本。内容に伝説を求めてもパッキンについてもダイバーからの手紙についても同じことを繰り返し書くばかりで何の面白味もない。いかにネタが無いのかを自分で白状している感じ。 技術的な意味での興味からも全く期待はずれ。PTFEの方がガス(He)透過率が低いというデータを載せながら、何故PTFEではない材料を採用したのかの説明もない。(所要最小面圧が理由だろうが) そして、面白くない一番の理由は他社や他社製品との具体的、定量的な比較がないこと。他製品に対する優位性があってこその「進化」だろうに。件のダイバーの手紙に「どれもこれもダメ」と書いてあったという問題提起の話だけで、実際のHe飽和潜水でセイコー製がその問題を解決したのかどうかの裏付けがない。 著者は実績ある時計専門の機械屋さんのようだから出版に当たって名前だけ使われたのだろうと思わずに居られない。 最近で最も損したと思った本に認定。 (★)

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    10年くらい前に買った本書を再読。紹介されているトレーニング種目は多く、運動競技別のメニューも紹介されている。また、反復可能回数を基準にした重量設定の方法も簡単に紹介されているが、「漸進性の原理」にはほんの一言二言触れているだけで、トレーニングが進んだとき、どのようにウェイトの重量を増やせば良いのかについては殆ど記載がない。唯一、「導入段階のトレーニングプログラム例」の中に「最終セットで15回出来るようになったら2.5kg増す」というような記載があるのみ。確かに重量設定の方法を逆読みすれば目的とする効果が得られる反復回数となるように重量を増やして行くべきということは分からなくもないが一般には分かりにくいだろう。明らかに初心者向けの書籍なのに、その点に関するガイドが不足していることに疑問を感じる。厳密に言うと用い方が違うとしても、8×3法なり5×5法なりのような、分かりやすいウェイト重量調整の判断基準が欲しい。ウェイトを増やして行くこと自体が目的にかなり近いことであって、他のことはその手段なのだから、ウェイトの増やし方には章をひとつ割いても良いくらいだと思うので。 (★★)

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    主張には一貫性があり差し替えられた最新のデータに対しても矛盾がない。最高のリターンを得るためにベストな方法ではなく、普通の人が十分な(とは言えかなり良い)リターンを得られる可能性が高い方法を明確に示している点で個人投資家にとって最良の書ではないだろうか。株式、債券の範囲で投資を始めるなら、まずは歴史に裏打ちされたこの本を読んでからにすべき。投資窓口で投資商品を販売する方々も、この本を読んでから個人投資家に接すれば無駄な問答が無くなるように思う。まあ、そんなことをしたら彼らが自己矛盾に苦しむことになるが。 (★★★★★)

  • フレデリック ドラヴィエ: 目でみる筋力トレーニングの解剖学―ひと目でわかる強化部位と筋名

    フレデリック ドラヴィエ: 目でみる筋力トレーニングの解剖学―ひと目でわかる強化部位と筋名
    主な筋肉については起始と停止位置がその筋肉単独の状態で図解されているが、せっかくなら運動状態の図についても、その運動が主題にする筋肉だけを単独で図示してほしかった。その方が、その筋肉がどのような方向に力を発揮するのか、どのような方向に動作すれば筋肉に効率よく刺激を与えられるのかが分かりやすくなるように思う。筋肉の起始と停止位置が分からない図であれば、なにも表皮を剥いで筋肉を露出させた状態で運動の様子を描く必要がないのでは。 (★)

  • 荒川 裕志: プロが教える 筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト事典

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    筋肉が骨格と共に各々単独で図解されており筋肉の骨格への付着(起始,停止)位置が分かりやすい。図を見ればどのような動作が筋肉に刺激を与えるのかが想像できる。同シリーズのトレーニング編にも興味が湧いた。 (★★★★)

  • ウイダー: ウイダー・トレーニング・バイブル (ウイダー・トータル・フィットネス・シリーズ)

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