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2006年5月 9日 (火)

確認検査機関のこと

マンションの耐震偽装問題に関連して、民間の確認検査機関にも大きな責任があるのではないかという話があります。

確かに、やり直しの構造計算で強度の不足が確認されているようですので、原理的には、確認検査機関で強度の不足を見抜くことができたのだと思いますから、常識的に考えて、責任がないということはないでしょう。

ただ、そういった検査精度の問題は別として、民間機関での確認検査の仕組みそのものにも問題があったのではないでしょうか。

なにしろ、確認検査機関を選んでそこに検査を発注するのは、最終消費者となる住人ではなく、普通は建物を建てる建築業者です。

ですから、確認検査機関から見れば、建築業者は「お客様」であるということになります。

これでは確認検査機関として、建築業者の作って来た計画を厳しく審査することなどできるはずがありません。

なにしろ細かいことを言えば、「確認検査機関は他にもたくさんあるんだ。」と言われるに決まっているんですから。

ですから民間の確認検査機関を使う場合には、何らかの方法で、その建物を購入しよう(作ろう)としている住民自身が確認検査機関を選び、そのお客様になると良いのではないでしょうか。

(マンションであっても、購入予定者が事前に組合を作って共同で確認申請を行うなどすれば、不可能な話ではないと思います。)

そうすれば、確認検査機関はしっかりした検査を行って、自分たちを選んでくれたお客様である住人の側の利益を守ろうとするのではないでしょうか。

と思ったら、大手ハウスメーカーで家を建てる場合、それだけでは少々甘いようです。(笑)

ある民間確認検査機関の株主構成を見てみると、大手ハウスメーカーの名前がたくさん並んでいました。これではやはり、確認検査機関が我々の方を見て仕事をしてくれるとはとても思えません。

「役所に頼む」という手もあるのですが、こちらはスキルが伴わないことが多いとか。

結局、きっちりした検査を行うのならば、メーカーとの利害関係が発生しにい公的な専門機関を新たに作ってダブルチェックを行い、消費者がそのコストを負担するしかないのかも知れないなあと、思いました。

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